れいすのぶろぐ


by ray-s555
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お題:思い出の品とそれにまつわる思い出について(泣ける系)

しんみりするお題を頂きました。
悲しくなるので、ハンカチを片手にご覧ください。




・・・子供の頃の遊んだ記憶って鮮明に残りますよね。
自分は今こそ北の大地に住んでいますが、小学校の時は愛知県に住んでいました。
愛知県の夏は北の大地では体験することの出来ない異質なモノでした。
汗が止めどなく流れ、また水を飲む。その繰り返し。
そんな暑い夏の1ページです。


小学校の時の僕はチャリを乗り回したり、一輪車に乗ったり、スケボーしたりとかなり活発な
ガキでした。近くに高校があったのでこそっと潜り込んで、勝手に秘密基地を作ったり、
グラウンドで勝手にサッカーをしたりしていました。
校門の桜が綺麗で、枝を折って怒られた事もあります。
季節は夏。30度を超える日が続きます。
あまりにも暑いある日、汗だくで家の前で遊んでいると、お隣の駄菓子屋さんのおばさんが
「暑いでしょ?ちょっと日陰においで」
と言われたので駄菓子屋さんの軒下の日陰に涼んでいると、
「これ、飲んでいいよ」
と差し出してくれたのは、みかん水(※)でした。
「ありがとー」
と僕は喜んでそれを飲んで、喉を潤して涼みました。

遊び疲れて家に帰り、おかんに
「(駄菓子屋の)おばちゃんにみかん水って言うの飲ませてもらったー」
といったら、おかんは
「売り物じゃないの?ちゃんとお金払っておいで」
と、100円を僕に持たせてくれました。
僕はその100円を握り締め、駄菓子屋に走って行き
「おばちゃん、みかん水のおかねー」
と言って100円を差し出しました。そうするとおばちゃんは
「お金なんていいのよ。その100円をポケットの中に入れておきなさい。おかあさんに内緒だよ」
と言って100円を差し出した手を押し戻しました。


時間が流れ、父の仕事で現在の北の大地に移り住んで数年、一枚の封書が自宅に届いた。
それは駄菓子屋のおばちゃんが亡くなったという喪中の葉書。
駄菓子屋のおじちゃんが体調が悪くて、滅多に店番をしない事は知っていたのだが、
まさかおばちゃんが亡くなってしまうとは・・・。
初めて自分の中に喪失感を覚えた。
一瞬、走馬灯のように暑かった夏を思い出し、同時にみかん水の味を思い出し、
おばちゃんをリアルに思い出した。



さらに時間は流れ、今度は自分が就職の為に愛知県に。
運命なんて信じる気も無いが、まんざら否定も出来ない心境に。
自分はおばさんの駄菓子屋さんに足を運んだ。
そこには、看板も軒下も何もなく、開く事のないシャッターがあった。
駄菓子屋さんの庭にあった盆栽も無くなっていた。
恐らくおじさんも・・・
僕は少し遠くから手を合わせて、頭を下げて
十数年前に感じた喪失感を胸にその場を後にした。

※みかん水とはみかんの缶詰のシロップを水で薄めたようなものと思ってくれてOKです。



実は過去に同じ内容のエントリをあげています。
バレたらごめんなさいw

でもこれが本当にインパクトが強くて、本当に忘れられないのですよ。
これを読んで感涙してくれた方、文章が稚拙でごめんなさい。
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by ray-s555 | 2007-07-15 14:17 | その他(?)のお話